はじめに
確かに、幽霊は怖いですよね。
「直接かかってこないで、ひたすら緊張状態を強いる」というトリッキーな手法には、目を見張るものがあります。
その影響は決して軽視できるものではありません。
人間が作ったオバケ屋敷(おままごと)ですら、大の大人がギャン泣きダッシュするほど。
天然の心霊スポットや、真夜中の学校・病院くらいのレベルになると──どんな屈強な男でも立ち入ることすらできません。
寝るときに、明かりやテレビをつけっぱなしにする電気代もバカになりません。
困ったものです。
【問題】
幽霊が怖くてしょうがない。克服できるのか?

本記事を読み、幽霊の捉え方を変えれば問題ありません。
怖がるどころか、心地よく共存可能です。
ひゅ~、どろろ。
【理由1】攻撃力がないので問題ない
今のところ、物理攻撃が可能な幽霊は確認されていません。
実体がないためです。
直接ダメージをくらう可能性はかなり低いので問題ありません。
彼らができることと言うと、こちらです。
幽霊 できること 一覧
・現れる
・じっとする
・浮く
・すり抜ける
・消える
ご覧の通り。
こちらのHPを削る技は持っていないことがわかります。
「はねる」しか覚えていないギャラドスのようなもので、いくら怖かろうが脅威にはなりません。
しかし、彼らは、
「ただの自然現象を、自分の仕業に見せかける」
という方法で、現実世界に干渉することがあります。
幽霊 自然現象 利用例
・風
最も使い勝手のいいメインウェポン。
風も目に見えないため、同系統の幽霊とは相性がいい。
「風の音を、足音だと錯覚させる」
「カーテンや埃の揺らぎを利用して存在感を演出」
「風力を利用して、肌に触れたと思わせる」
など、応用が利く。
風の影響にタダ乗りすることで、疑似的に物理干渉の力を得られるうえ、効果範囲はなんと地球全体に及ぶ。
・光
「レンズフレア(カメラレンズ内の光の反射や散乱)」
「オーブ(埃や水滴に光が反射し、白い球体のように写る)」
「指や髪の毛がレンズにかかり、影や筋として写る」
「光がブレてぼんやりとした影のように写る」
これらの光学現象を利用し、写真に写りこむ。
実体ナシで存在証明をやってのける離れ業。
・建物の自然音
「古い建物が自然に軋む音」
「気温の変化による素材の膨張・収縮が原因で発生する音」
「水道管を水が移動するときの音」
このように、建物は生き物のように音を立てることがある。
もちろん利用。
なぜか建物より幽霊が発生源だと思い込む人間が多く、面白いように決まる。
ご覧の通り。
ただ、確かに強力な手ではありますが、所詮ハッタリです。
簡単なサイエンスでさっとあしらえます。
人類の英知を武器に、クールにいけば問題ありません。
【理由2】そもそも敵ではないので問題ない
「幽霊=よくないもの」というイメージがなんとなくあります。
彼らが現世に留まる理由を、「恨みや後悔が残っているから」とネガティブベースで考えているためです。
しかし、ちょっとおかしいです。
例えば、学校に恨みや後悔が残っている生徒が、卒業後も学校に留まりたいと思うでしょうか。
いいえ。嫌な思いが残る場所からは、いち早く離れたいと思うのが自然です。
さっさとこの世からログアウトして、天国でもニヒニヒランドでも行けばよろしい。
ということで、幽霊が現世に留まるのは前向きな理由です。
例を挙げます。
幽霊 居残り理由 例
・世界を旅する
霊体になったことで、移動の自由度がUP。
宿泊費・交通費・観光料のいらないインビジブルモードで、エンディング後の旅を楽しむ。
・侵入不可能な場所を探検
深海や宇宙空間など、生身では厳しかった高難度ダンジョンに挑戦。
・家族や愛する人を見守る
家族の成長や愛する人の人生を近くで見守り、ライブ感を味わう。
・歴史の証人となる
目まぐるしい技術革新や、世界情勢の動向などを追う。
傍観者視点に立ってしまえば、リアルより面白い連ドラはない。
・見てないコンテンツの消費
映画・絵画・演劇・コンサートなど、まだ見ていないコンテンツを堪能する。
血みどろのチケット争奪戦を尻目に、フリーの特等席で余裕の鑑賞を決め込む。
ご覧の通り。
とても楽しそうですね。
これなら現世に残るのも納得であります。
このように、今残っている幽霊たちは、自由なオープンワールドを楽しむエンジョイ勢です。
敵ではありません。
まとめ
幽霊とは、ただアフター死後を謳歌しているだけの気のいい連中でした。
万が一悪意をもった霊がいたとしても、直接危害を加えることはできないので心配不要です。
もし近くに霊の存在を感じた時には、「そっちはいいっすね~」とでも挨拶しておけば問題ありません。
・攻撃力がないので放っておけばいい
・科学的説明で簡単にあしらえる
・この世に残る幽霊は明るいやつが多いし、敵じゃない
これらの事実さえ理解していれば、彼らとの共存も決して難しくないはずです。
師匠曰く――
「人間の方が怖いわ」
確かに、幽霊への警戒にコストを割いている場合ではないかもしれません。
すでに生命を全うし、現役を退いた先輩たちはそっとしておいて、我々は今生きる人間に目を向けていきましょう。
【結論】
なるほど。大丈夫です。