はじめに
確かに、誰しも「ロン毛にしたろかな」というオラつく時期がありますよね。
毛根が終わる前に、一度はやっておきたいものです。
しかし、実際にロン毛までたどり着ける者は一握りと言われています。
長髪への道のりは想像以上に長く、年単位の下積み時代を要するためです。
そのうちの大部分は、短髪でも長髪でもない謎の髪形で日常を過ごさなければなりません。
鏡の中の40点ヘアーの自分と向き合い続ける、メンタルの持久力が必要となります。
ハンパな長さに耐えきれず、途中でハサミに手を染める輩は後を絶ちません。
このように、ロン毛を手に入れるには、ノリや初期衝動だけでは越えられない現実があります。
困ったものです。
【問題】
ロン毛にしてみたいが、いつも挫折して切ってしまうんだが? どうにかならんのか?

本記事を読み、「意志の強さに頼らず、髪を伸ばせる方法」を会得すれば問題ありません。
では、開始です。
【理由1】ロン毛のメリットを知れば問題ない
ロン毛には、数々の驚くべきメリットがあります。
まずは、それらを今いちど理解するのがおすすめとなります。
挙げに挙げます。
ロン毛 驚くべきメリット 一覧
・美容院代の節約
美容院への訪問コストを大幅に削れる。
行かないだけで、年間で万単位の節約となる離れ業。
・寝癖の影響が小さい
自然な重みで髪が落ちるため、致命的な寝癖はつきづらい。
多少のクセは、「あえて感」で誤魔化しが効く。
・セットが楽
まんまで成立するため、おのおの適当に遊ばせておけばよい。
何もかも嫌なときは、「結ぶ」の一手ですべてを解決。
・アレンジの多様性
「結ぶ髪」と「垂らす髪」の場所・量を変え、無限のパターンを生成。
どんなゲームのキャラクリよりも優れた、驚異のカスタマイズ性を楽しめる。
・いつでも切れる
今の長さより短い髪形なら、すべてに対応できる。
「豊富な選択肢」と「好きなタイミングで切れる自由」を常に持っている万全の状態。
・社会的な期待が減る
最初から変わり者想定でコミュニケーションを開始できる。
多少自由に振舞っても、相手の期待のハードルを下げているので受け入れられやすい。
ご覧の通り。
伸ばす過程で、バッサリいきたくなる発作は必ず訪れます。
そんなときは、これらの恩恵を再確認することで、モチベーションをギリ保てば問題ありません。
【理由2】切りたい衝動を抑える方法を用意しておけば問題ない
切りたい衝動は、多くの場合一時的なものです。
魔の時間帯さえしのいでしまえば、いけます。
ロン毛道 魔の時間帯 例
・中途半端な長さが扱いづらいとき
髪たちの整列が乱れ、好き放題に暴れはじめるウザさ。
毎日の鎮圧にはかなりのストレスを伴う。
・ドライヤー時間の長さに気付いたとき
気づけばドライヤーにかける時間が急増している。
生ぬるい熱風も、やかましい轟音も、決して気持ちのいいものではない。
・周囲に「切れ」と言われるとき
「短髪を放置している」ように見えるため、周囲からの定期的なお節介アナウンスが襲う。
無視するのも、説明するのも、極めて面倒。
・仕上がってない自分を鏡で見たとき
ふとナルシシズムの魔法が解けた瞬間、第三者視点が冷酷なジャッジを下す。
不安に駆られ、いつもの見慣れた短髪に猛ダッシュで帰りたくなる。
ご覧の通り。
これらは、誰もが通る通過点であります。
とは言え、来ることさえ分かっていれば、さほど怖くはありません。
「魔の時間帯」の到来に備え、切りたい衝動を抑える方法をあらかじめ用意しておけばいけます。
バッサリ衝動 回避法 例
・なりたい髪形の画像を見る
一番手っ取り早く、効果的な方法となります。
SMAP木村、蔵馬、金八など、誰しもロン毛願望の起点となったキャラクターが存在するはずです。
そいつらの画像を眺めることで、切れたスタミナを回復できます。
ゴールを可視化し、「何を目指しているのか」を定期的に確認するのが持久走の心得です。
・1回寝る
とりあえず1回寝れば、衝動はリセットできます。
切りたくなったら、必ず睡眠を挟むと決めておけば問題ありません。
衝動買いは返品できますが、髪は切ったら取り返しがつきません。
こういった決断には、必ず思考の冷却期間を設けるのがコツです。
・別の新しいことを始める
髪の伸びるスピードは絶望的に遅く、目に見えません。
そのため、毎日の成長を実感することでメンタルを保つ手法は使えません。
人の脳は、目先の報酬にガッつく習性があります。
焦らしに極めて弱く、報酬をすぐに確認できないことに耐えられません。
つまり、髪の進捗具合を常に意識していたら、脳のシステム上必ず負けます。
ベターな向き合い方は、「忘れる」ことです。
髪を伸ばそうと決めたタイミングで、なんか新しいことでも始めます。
そちらに集中することで、「気づいたら伸びている」という理想の状態へもっていけます。
ロン毛道に必要なのは、意識の逃げ場であります。
ご覧の通り。
単発的なバッサリ衝動は、画像療法であらよっと切り抜ける。
長期的なアプローチとしては、「別のことを始めて、髪のことを忘れる」で問題ありません。
まとめ
シャバい話、意志の強さだけでは長期戦を制すのは難しいです。
「切りたくなる衝動」を必ずやってくる強敵と認め、回避するシステムをあらかじめ組んでおくといけます。
・ロン毛のメリットや、なりたい画像を定期的に確認する
・「切りたくなったら必ず一回寝る」と機械的に決めておく
・新しいことを始めて、そちらに集中し、忘れる
戦略的なアプローチで、しっかりとロン毛道を走り切ってください。
師匠曰く――
「変えられるところは色々試して、自分を広げておきなさい」
人間の髪が伸び続けるのは、自分の印象をある程度自由に操作できるように、天が与えてくれたカスタマイズ機能とも言えます。
顔立ちや骨格はプレイヤー側から変更できませんが、最低限の自由度は残してくれています。
せっかくチェンジできるパーツがあるのですから、色々試すのがおすすめとなります。
【結論】
なるほど。大丈夫です。