はじめに
あなたはロクな運動をしていません。
しかし、肉体を保つには、適度な運動習慣が不可欠です。
いちいち「運動」という行為に予定を一つ使うのがかったるいんですよね。
せめて、通学や通勤など日常的な移動の時くらい、運動を意識できれば――
ところで、人間が縦に移動するには、いくらかの方法があります。
特に日常的に使うのが、「階段」「エレベーター」「エスカレーター」の3種でしょう。
これらのおかげで、我々は生活空間をy軸方向へ広げることを可能にしました。
大抵の奴は、一日中同じ高さにいることはなく、上下に移動しますよね。
その際、多くの場合、「階段」 or 「エレベーター(エスカレーター)」の2択が用意されています。
言うまでもなく、エレベーター(エスカレーター)の方が楽です。
当然、「せっかくだから階段でも使って運動しないとな…」と思っているのに、気づけばエレベータの中に入ってしまいます。
困ったものです。
【問題】
つい階段よりもエレベーター(エスカレーター)を使ってしまう! どうにかならんのか?

本記事を読み、階段に直行できるマインドを身に着ければ問題ありません。
参ります。
【理由1】階段を使うメリットを知れば問題ない
まずは、階段を使うメリットを知れば、どんどん使う気になってきます。
言います。
階段選択 メリット 例
・日常的な動作のついでに運動できる
運動の際に、毎回「よし、運動するぞ」と思って腰を上げるのは、心理的なハードルが高いです。
そのうち、意志よりも面倒臭さの方が勝率が高くなります。
しかし階段なら、日常的な動作の延長で”ついでに”運動ができてしまう!
「ウェアに着替える」「ジムに行く」「時間を確保する」など、細かい意思決定のプロセスを全スキップできます。
控えめに言うと、階段とは「最も身近なアスレチック」であります。
驚くべきことに、無料。
そのうえ、どこにでもあります。
これを利用しない手はありません。
・優秀な有酸素運動
階段の上り下りは、運動としてのクオリティも高いです。
中強度の有酸素運動に分類され、「心肺機能の向上」「全身、特に下半身の筋力強化」「ヒップアップによる美ケツ効果」「骨密度UP↑」など様々な恩恵が得られます。
階段を使った場合と、エレベーター(エスカレーター)を使った場合との消費カロリーの差は、詳しくは言えませんが、とにかくすごいです。
日常的な動作は回数が多いので、この積み重ねが将来大きな差を生みます。
・待ち時間の削減
エレベーターを待つ時間ほど、潰しようのない時間もありません。
高度な知的生物の俺らが、ただ上の階数表示を見守るだけの地蔵と化します。
よっぽど足腰に難を抱えてない限り、階段の方が早い場合も多々あります。
また、エスカレーターはスピードがのろいので、こちらの場合は確実に階段の方が早いです。
・密室回避
エレベーターの場合の話ですが、乗らないことで不意の密室を避けられます。
エレベーター特有の、あの沈黙の15秒は苦手な方も多いでしょう。
・非常時の対応力アップ
日ごろから階段の位置や動線を把握しておくことで、非常時に迅速な非難が可能です。
自分のいる建物の階段は熟知しておくべきといえます。
・時間感覚の正確化
エレベーターは待ち時間にランダム性があり、遅刻ギリギリの場合、非常に危険な選択肢となります。
階段は、所要時間のブレが非常に少なく、自分のペースで調節も可能です。
普段から階段を使用しておくことで、移動時間の見積もりの精度が飛躍的に上昇します。
ご覧の通り。
階段は、日常と運動の間をシームレスにつなぐ、最高のアスレチックパーツであります。
使い倒すのがおトクとなります。
【理由2】意識的に階段を選べる方法を身に着ければ問題ない
次に、意識的に階段を選べるようになる方法を伝えます。
これで、自然と体が階段へ向かう人になれます。
いきます。
階段チョイス 方法 一覧
・「この階までは階段を使う」と決めておく
そのつど意思決定するのはかったるいので、最初から決めておく。
せめて3階くらいの高さまでは階段を使おう。
・歩道橋を通勤(通学)や散歩ルートに絡める
通勤や通学ルートに歩道橋を使うルートがあるならラッキー。
または、散歩コースにあえて組み込む。
・駅ではエスカレーターを使わないと誓う
駅の場合は、階段の方が空いてるし、早いし、メリットしかない。
エスカレーターの列をガン無視で、階段へ直行するクセをつける。
・階段フレンドを作る
よく階段を使う奴にくっついていれば、自動的に階段利用が増える。
「私はエレベーターでいきます。では、また上で」なんてことにはまずならない。
・登山感覚でいく
階段も立派な登山の一つ。
自らの足で高みへ登っていく爽快さは、山だろうと建物だろうと同じ。
ご覧の通り。
これでいけます。
迷わず階段へ向かえるシャレた人間になりましょう。
まとめ
階段とは、忙しい現代人に用意された無料の健康器具です。
必要な移動に運動を絡めることができるため、非常に効率的な時間の使い方になります。
「3階までは必ず階段を使う」
「駅ではエスカレーターを見向きもしない」
「歩道橋ルートを選ぶ」
こういったミニ運動の積み重ねが、健康的なカラダづくりの第一歩となります。
階段の素晴らしいメリットの数々を知ってしまっては、もう迷うことはないでしょう。
気づけば足が階段へ向かっているはずです。
師匠曰く――
「自分の足で登って見る山頂の景色と、ロープウェイで登って見る山頂の景色……綺麗なのはどっち?」
確かにそうで、全くその通りで、本当にそうです。
己の足で歩んでこそ、本当の満足感が得られるというものです。
【結論】
なるほど。大丈夫です。