はじめに
紫外線によって肌にできるシミやしわ、日焼けが引き起こす皮膚の老化、さらには皮膚がんの可能性――
美への関心が日に日に高まっていく昨今、このような情報はとことん不安や恐怖を煽ります。
そのせいか、「日に当たったら逝く」と言わんばかりに極端に恐れる人も出てきています。
昼間は極力外に出ず、室内でも分厚い遮光カーテンを閉めっぱなし――ドラキュラのような暗い生活であります。
適度に日光を浴びることは大事だと言われても、紫外線のリスクはとても怖いですよね。
困ったものです。
【問題】
日光は健康やメンタルにいい影響を与える一方、紫外線のダメージも気になる。シミやしわ、肌トラブル等のリスクは大丈夫なのか?

日光のリスクとメリットを知り、適度な範囲で浴びれば問題ありません。
以下の方法で紫外線の害を抑えつつ、メリットを最大化できます。
説明します。
【理由1】日焼け止めを塗ったり、帽子・サングラスを着用すればよい
紫外線のダメージを受けたくない部位は、UV対策グッズで防げば問題ありません。
ただ、全身を守ってしまうと日光の恩恵を受けることができないので、どこかの部位は太陽に捧げる必要があります。
ガード推奨 部位 一覧
・目
非常にデリケート。浴びすぎると白内障や眼病のリスク。
UVカットのサングラスで死守。
・顔
皮膚が薄く、ダメージを受けやすい。
シミやしわの美的な影響も大きいので、日焼け止めや帽子で死守。
・首
同じく皮膚が薄い。たるみが発生しやすい。
忘れず日焼け止めを塗布。
・デコルテ
皮膚が薄いうえに、紫外線を浴びやすい。
露出箇所は日焼け止め推奨。
日光当て おすすめ部位 一覧
・腕
皮膚がやや厚め。
露出もしやすい。
・足
皮膚がかなり厚め。
シミやしわの影響も少なく、美容的な優先度が低い。
ご覧の通り。
おすすめのソーラーパネルは「足」となります。
皮膚が比較的紫外線に強いですし、服で隠しやすく他人の目に触れる機会も少ないです。
足が多少崩れる損失より、日光によるメリットが上回ります。
【理由2】季節に合わせて時間帯や浴びる長さを調整すればよい
季節によって紫外線の強さは変わります。
それぞれの季節に適した日光浴を行えば問題ありません。
シーズン別 ベスト日光浴 一覧
春(3月~5月)
・おすすめの時間帯
午前7時〜9時頃、午後16時〜18時頃
・浴びる時間の長さ
15〜20分
春はあなたが思ってるより紫外線が強いため、午前中の早い時間か、午後の遅い時間に浴びるのがよい。
夏(6月~8月)
・おすすめの時間帯
午前7時〜9時頃、午後16時〜18時頃
・浴びる時間の長さ
10〜15分
太陽の全盛期につき、紫外線が強すぎる。ピーク時(10時~14時)は避ける。
朝や夕方に短時間で十分。木陰でも構わない。
秋(9月~11月)
・おすすめの時間帯
いつでも
・浴びる時間の長さ
20~30分
紫外線が弱まり、過ごしやすい。
日によっては紫外線が強いので、気になるならピーク時は避ける。
冬(12月~2月)
・おすすめの時間帯
午前10時~午後14時頃
・浴びる時間の長さ
30分~長くて1時間程度
紫外線が弱いので、やや長めに。
気分が沈みがちな冬を、しっかり乗り切る。
【理由3】そもそもたくさん浴びる必要はない
日焼けしたり悪影響が出るほど日光を浴びる必要はありません。
ビタミンD生成やセロトニン分泌を促すには、10~20分程度で十分です。
やや多めに浴びたい場合も、短時間の日光浴を複数回に分けて行えばいけます。
その方が効果的かつ悪影響も最小限です。
毎日じゃなく、週に数回でも効果は現れます。
紫外線を過剰に恐れる必要はありません。
まとめ
紫外線はいまや、ゴキブリに追随するほどの嫌われ者となっています。
美容業界やメディアが過剰に恐怖を煽り、悪の権化のような扱いをしたためです。
浴びすぎると危険があるのは事実ですが、かといって足りないと不健康になってしまいます。
適切な日光浴には、ビタミンDの生成やセロトニンの分泌、体内時計のリセットなど健康上のメリットも多いのです。
「美の大敵」と決め込んで完全に避けてしまうのはご法度。
いくら肌が白かろうが、スカスカの骨とメンタルでは人生は渡っていけません。
師匠曰く――
「太陽も人間も、ちょうどいい距離感が大事なのさ」
大事なのは、リスクをふまえたうえで上手に太陽と付き合うことです。
そうすれば、太陽は最も信頼できる人生の友となるでしょう。
【結論】
はい。大丈夫です。