【問題】野菜が嫌いで、つい避けてしまうのだが? 【結論】大丈夫

苦手克服

はじめに

確かに、野菜はあまりテンションが上がりませんよね。

健康維持のノルマとして渋々口に運んでいるのが正直なところです。


もし野菜を食べなくても全く健康に問題がないとしたら、大半の人はわざわざ食べないでしょう。

誕生日のごちそうが野菜オンリーだったら、農家の人でもブーイング連打不可避です。


野菜がショックを受けるので、本人の前では言いませんが、本音ではあります。

肉だけガッついてればいいライオンが羨ましいものです。


野菜を食べなきゃいけないのは分かっていますが、己の食のコントロール権を握った大人は、ついつい摂取をサボりがちです。

嫌いなもんは嫌いなのです。


困ったものです。


【問題】
健康のために野菜が大事なのはわかっているが、どうも苦手で避けてしまう。どうすればいいのか?

【結論】
なるほど。大丈夫です。



本記事を読み、野菜が苦手になる生物学的理由を知り、工夫した食べ方を会得すれば問題ありません。

色鮮やかな食卓で、ニヒニヒとすこやかライフを送ることが可能です。


参ります。


【理由1】野菜への苦手意識の理由を知れば問題ない

野菜への苦手意識には、生物学上の理由があります。

失礼な話、野菜はそれ単体ではあまりおいしく感じないようにできています。


人間の脳は、「高カロリーなもの」「脂肪や糖分が多いもの」「塩分やうまみが強いもの」に快感を覚える設計になっているためです。

毎日のごはんが不安定だったガチ狩猟採集時代、生存戦略として高カロリー(即効エネルギー)を優先してきた名残です。


野菜は長期的な健康維持には大事ですが、生存に直結しにくいので、わざとおいしく感じすぎないようにして優先度を下げています。

「脳のシステム上しょうがないので、野菜嫌いを過剰に恥じる必要はない」と理解すればいけます。


【理由2】野菜そのものの味を好きになる必要はないので問題ない

家族の食卓や、学校の給食の基本方針は、「苦手なものも残さず食べる」というものです。

シビアな学校だと、なかなか箸が進まない子が休み時間までもつれこみ、みんなが遊ぶ中泣きながら食べている――そんな残虐な光景も見られます。


好きなもんばかりパクついていては栄養が偏りますし、食にわがままを言うのは行儀が悪いという文化を教えるためです。

それはいいとして、なぜか「苦手な食べ物そのものを無理やり食わす」という力技が横行しています。


ピーマンが嫌いなのに、ピーマン炒めを出してくるというド直球です。

野菜が苦手なのは、生物学上の理由や心理的要因が絡むので、根性論のゴリ押しでは突破できません。


口うるさいママだって、嫌いな食べ物はあるはずです。

ママは台所の裁量権を握っているので、自分の嫌いな食べ物を食卓から追放しているだけです。


こういった食育により、「嫌いなものもそのまま食べれるようにならないといけない」という先入観があります。

しかし、別にそのものの味を克服する必要はありません。


振り切った話、咀嚼せずに水で流し込もうが栄養は取れます。

正攻法にこだわらなくても問題ありません。


【理由3】工夫して食べれば問題ない

それでは、具体的な工夫の話です。

発表します。


苦手野菜 戦い方 例

・切り刻む

細切れにして食感を除去。

口に入った感覚がなければ、ないのと同じ。

・すりつぶす

ペースト状にして何かに混ぜる。

目に見えなければ、ないのと同じ。

・熱を加える

加熱して、香ばしさUP。

野菜特有の苦みや青臭さを消せばよい。

・油で揚げる

揚げ物にして、メインディッシュに変身。

あらゆる食感をカリカリにすればよい。

・ドレッシング

かけるドレッシング次第でどうにでもなる。

ドレッシングの味が消える前に、シャーッとかき込めばよい。

・別のうま味でかき消す

目立ちたがり屋の食材と組ませ、野菜を脇役にする。

大味の一部にすればよい。

チーズ……圧倒的コクで、チーズ料理へ。

ベーコン、ウインナー……肉のうま味で、肉料理へ。

カレー……放り込めばすべてを溶かす、ブラックホールへ。

ミートソース……野菜のうま味を抽出しつつ、野菜食ってる感ゼロへ。


ご覧の通り。


工夫次第で、いくらでも味のコントロールは可能です。

主張させなければ、どうということはありません。


なんとなく野菜嫌いは大人として未熟なイメージもありますが、工夫してうまく付き合うのはスマートです。

「正面から戦わず、搦め手を使うのは逃げではない」と認識すればいけます。


まとめ

健康的な生活を送るうえで、野菜とはずっと付き合っていくことになります。

彼らなしでは、ボロボロ肌、カサカサ唇、便秘、免疫ダウンなど、人体上の様々な不都合を抱えることになります。


野菜が苦手なのは、個人の怠慢やわがままではなく、脳のシステム上誰にでも起こりうることです。

また、「野菜そのものの味を好きになるべき」という思い込みも不要でした。


切り刻もうが、すりつぶそうが、主張を消そうが、栄養源として摂取できればいけます。

苦手なのにイキって好きなフリをしにいくよりは、工夫を凝らして上手に取り入れる姿勢がクールです。


師匠曰く――

「正面突破以外の戦い方を覚えたら、ちょっぴりオトナさ」


確かに、力技オンリーの脳筋プレイではすべての困難に対処できません。

裏道や迂回路を巧みに使いこなすのが人生ドライブというものです。

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